2027年 3月
新試験 開始!
自動車整備士の資格制度が変わります
自動車整備士の資格とは
自動車整備士は、国土交通大臣が行う「自動車整備士技能検定」に合格して得る国家資格です。いまの資格は一級・二級・三級と特殊整備士(タイヤ・電気装置・車体)に分かれており、認証工場の整備主任者や指定工場の自動車検査員になるには、原則として一級か二級の資格が求められます。資格を取ったあとに整備主任者へ進む道筋は、整備主任者になるにはで要件と選任届の出し方まで確かめられます。
受験には実務経験が要ります。実務経験だけで受ける場合、三級は6か月以上、二級は三級合格後2年以上、一級は二級合格後3年以上、特殊は1年4か月以上です(2025年7月8日の改正で三級は1年→6か月、二級は3年→2年、特殊は2年→1年4か月に短縮)。専門学校などの一種養成施設を修了すると実務経験は免除されます。資格を取ったあとに選べる道は、自動車整備士の資格を取ったあとの進路で要件ごとに比べられます。
2027年(令和9年)1月1日からは新しい技能検定規則が施行され、一級・二級・三級が「総合」と「二輪」に再編されます。新試験は最短で2027年3月、一級は2028年3月から始まる予定です。工場として先に決めておくこと(資格の棚卸し、受験の時期、検査員の一級取得)は、制度対応ナビの2027年からの自動車整備士資格の新制度に短くまとめています。
出典:国土交通省「受験資格について」、同「時代に合わせた整備事業規制のアップデート」(令和7年7月8日公布)、同 報道発表「自動車整備士技能検定規則の一部改正について」(令和4年5月25日)、日本自動車整備振興会連合会「実務経験期間のお知らせ」(2025年7月22日)。確認日 2026年10月9日
国土交通省は、自動車技術の高度化および整備人材不足への対応を目的として、自動車整備士制度の大幅な見直しを実施します。
今回の改正では、これまでの「ガソリン」「ジーゼル」といった エンジン別の資格区分を廃止し、電子制御装置を含む総合的な知識・技能を評価する「総合」資格制度へ再編されます。電子制御装置の整備で代表的な作業が、カメラやレーダーの向きを合わせ直すエーミングです。
施行日
令和9年(2027年)1月1日(新しい自動車整備士技能検定規則の施行)。新試験は最短で令和9年3月、一級は令和10年3月から実施予定です。
背景・目的
自動車技術の高度化に伴う次世代車両への対応と、深刻化する整備人材不足の解消
制度見直し
| 一級 | 一級大型自動車整備士(※) |
|---|---|
| 一級小型自動車整備士(※) | |
| 一級二輪自動車整備士 | |
| 二級 | 二級ガソリン自動車整備士 |
| 二級ジーゼル自動車整備士 | |
| 二級自動車シャシ整備士 | |
| 二級二輪自動車整備士 | |
| 三級 | 三級自動車シャシ整備士 |
| 三級自動車ガソリン・エンジン整備士 | |
| 三級自動車ジーゼル・エンジン整備士 | |
| 三級二輪自動車整備士 | |
| 特殊 | 自動車タイヤ整備士 |
| 自動車電気装置整備士 | |
| 自動車車体整備士 |
| 一級 | 一級自動車整備士(総合)(※) |
|---|---|
|
一級自動車整備士(二輪)
|
|
| 二級 | 二級自動車整備士(総合)(※) |
|
二級自動車整備士(二輪)
|
|
| 三級 | 三級自動車整備士(総合) |
|
三級自動車整備士(二輪)
|
|
| 特殊 | 自動車タイヤ整備士 |
| 自動車電気・電子制御装置整備士(※) | |
| 自動車車体・電子制御装置整備士(※) |
※電子制御の内容を含む資格
●自動車タイヤ整備士は、新試験でも実施しません。
区分の再編
現在の資格区分は、エンジンの種類や分野ごとに細かく分かれています。
- 一級:大型・小型・二輪
- 二級/三級:ガソリン・ジーゼル・シャシ・二輪
- 特殊整備士:タイヤ・電気装置・車体
今回の改正では、これらの区分を再編し、 一級・二級・三級それぞれを 「総合」と「二輪」の2区分に整理します。
「総合」資格は、従来のガソリンエンジン、ジーゼルエンジン、シャシ分野に加え、 電子制御装置や二輪分野の内容も含む、より包括的な資格となります。
特殊整備士について
また、特殊整備士についても見直しが行われます。
-
自動車電気装置整備士
→ 自動車電気・電子制御装置整備士へ変更 -
自動車車体整備士
→ 自動車車体・電子制御装置整備士へ変更
講習・移行措置について
令和9年3月の学科試験から新試験が開始される予定です。(1級は令和10年3月から開始)
- 現行の学科試験…現行制度における実技試験免除期間内の者がなくなり次第、原則終了します。
- 現行の実技試験…実技試験受験資格を有する者がなくなり次第、原則終了します。
⚠ 受験に関する注意事項
→ 新試験開始後も現行の試験を受験する必要があります。
→ 新試験を受験する必要があります。
実技試験の免除は、修了(卒業)した種目に発生します。
移行スケジュール
旧制度(現行)から新制度の整備士講習スケジュールについては 講習会場により移行スケジュールが異なります。具体的な移行スケジュールについては、各振興会のWebサイトをご確認ください。
移行スケジュールのお知らせが各振興会より公開されております(一部紹介)
自動車整備士の受験資格(実務経験の期間)
実務経験だけで受験する場合の期間です。学歴(機械・電気・自動車系の学科など)や職業訓練の修了によって短くなる場合があります。
| 資格 | 実務経験のみの場合 | 2025年7月の改正前 |
|---|---|---|
| 三級自動車整備士 | 6か月以上(15歳以降の整備作業) | 1年以上 |
| 二級自動車整備士(ガソリン・ジーゼル・二輪) | 三級合格後 2年以上 | 三級合格後 3年以上 |
| 一級自動車整備士 | 二級(シャシを除く)合格後 3年以上 | 変更なし |
| 特殊整備士(タイヤ・電気装置・車体) | 1年4か月以上 | 2年以上 |
| 一種養成施設(専門学校など)の修了者 | 実務経験は不要 | 変更なし |
出典:国土交通省「受験資格について」、国土交通省 物流・自動車局 自動車整備課「時代に合わせた整備事業規制のアップデート」(令和7年7月8日公布・施行)。確認日 2026年10月9日
自動車検査員の要件で変わること
指定工場で車検の検査を行う自動車検査員は、二級以上の整備士資格などを持つ人から選ばれます。2029年(令和11年)4月1日からは、自動運行装置(レベル3・4)を備えた自動運転車の検査を行う検査員は、一級自動車整備士に合格している人に限られます。施行日時点で自動運転車の検査を行っている指定工場は、4年間は二級の検査員にも検査を任せられます。検査員を目指す人は、教習と試験の流れを自動車検査員になるにはで先に見ておくと準備の順番が分かります。
出典:国土交通省「時代に合わせた整備事業規制のアップデート」(指定自動車整備事業規則の改正、令和7年7月8日公布)
ポスター

参考サイト
国土交通省|
- 報道発表資料>自動車技術の進化に対応する自動車整備士の育成を促進します ~自動車整備士技能検定規則の一部改正について~
- 自動車整備技術の高度化検討会
- 自動車整備士資格制度等の見直しについて(令和4年5月報告書)[PDF形式、0.9MB]

自動車整備士の資格制度に関するよくある質問
Q. 自動車整備士の資格制度はどう変わるの?
2027年(令和9年)3月から新しい試験制度が始まり、整備士の資格区分が再編されます。詳細は本文の「制度見直し」をご覧ください。
Q. 整備士の国家資格にはどんな種類がある?
自動車整備士は国土交通大臣が行う技能検定による国家資格で、現在は一級(大型・小型・二輪)、二級(ガソリン・ジーゼル・シャシ・二輪)、三級(シャシ・ガソリン・エンジン・ジーゼル・エンジン・二輪)、特殊(タイヤ・電気装置・車体)に分かれています。2027年1月からは一級・二級・三級が「総合」と「二輪」に再編されます。
Q. 整備士免許(資格)を取るには?受験資格は?
実務経験を満たして技能検定(学科・実技)に合格します。実務経験のみの場合、三級は6か月以上、二級は三級合格後2年以上、一級は二級合格後3年以上です(2025年7月に短縮)。一種養成施設(専門学校など)の修了者は実務経験が免除されます。日本自動車整備振興会連合会の登録試験に合格すると、対応する国の検定の試験が免除されます。
Q. 自動車整備士試験の試験日はいつ?
登録試験は年に複数回実施されます。最新の試験日・日程は、実施団体(日本自動車整備振興会連合会など)の公式発表をご確認ください。
Q. 自動車検査員の受験資格は変わる?
2029年(令和11年)4月1日から、自動運行装置(レベル3・4)を備えた自動運転車の検査を行う自動車検査員は、一級自動車整備士に合格している人に限られます(施行時に検査をしている指定工場は4年間の経過措置あり)。それ以外の車の検査員の要件は、本記事の確認日時点で変更は公表されていません。

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