在庫車の掲載先を、1つの中古車情報サイトだけに頼っていませんか?サイトが利用できなくなると、そこからの新規問い合わせも受けられなくなります。
中古車販売店にとって、在庫車の掲載先を複数確保しておくことは、集客の窓口を維持するための備えになります。今回はカーセンサーの一時停止をきっかけに、現在分かっている情報と販売店への影響、掲載先を分散するメリットや具体的な対策をご紹介します。
2026年10月17日(土)、カーセンサーが一時停止
リクルートが運営する中古車情報サイト「カーセンサー」は、関連システムへの外部からの不審なアクセスを検知し、サービスを一時停止しました。
カーセンサーの発表(抜粋)
2026年10月17日(土)、当社が運営する『カーセンサーnet』関連システムに対して、外部からの不審なアクセスを検知いたしました。これを受け、お客様およびお取引先様の安全確保および影響の確認のため、10月17日(土)17時頃より、『カーセンサーnet』に関連する全てのサービス(『カーセンサーnet』、アプリ版『カーセンサー』、中古車販売店向け業務支援サービス『C-match』など)を一時停止しております。
現在、原因および影響範囲について詳細な調査を進めております。サービス再開の見込みが立ち次第、各サービスのウェブサイト等を通じてお知らせいたします。
なぜカーセンサーはサービスを停止しているのか?
今回の一時停止は、システムへの不審なアクセスを検知したことを受け、利用者や取引先の安全を確保し、影響範囲を調査するために実施されたものです。
「不審なアクセス」とは、通常とは異なる通信や、第三者による不正な操作が疑われるアクセスなどを指します。ただし、今回どのようなアクセスが検知されたのか、具体的な手口は公表されていません。
不審なアクセスがあったからといって、必ずしもシステムへの侵入や情報漏洩が発生したとは限りません。安全性を確認するため、調査中にサービスを停止する場合もあります。
情報漏洩やサイバー攻撃の被害は?
2026年10月19日時点で、今回のアクセスによる具体的な被害は明らかになっていません。
同日時点の公式発表では、以下の点について詳細が公表されていません。
- 不審なアクセスの具体的な手口や侵入経路
- システム内部への不正侵入の有無
- 利用者や販売店の個人情報・登録情報の漏洩の有無
- ランサムウェアなどによる被害の有無
- サービスの再開時期
そのため、現段階で「情報が流出した」「ランサムウェアによる攻撃を受けた」と断定することはできません。一方で、情報漏洩がなかったと確認されたわけでもなく、今後の調査結果を待つ必要があります。
中古車販売店への影響は?
今回の停止は、一般利用者向けの中古車検索サイトだけでなく、販売店向け業務支援サービス「C-match」も対象となっています。
カーセンサー経由で在庫車を探していた購入希望者が車両情報を閲覧できなくなるほか、販売店側でも関連サービスを利用した業務に影響が生じる可能性があります。
特に、カーセンサーを主要な集客経路としている販売店では、停止期間中の新規問い合わせの減少が懸念されます。
利用中の販売店は、公式サイトなどで復旧状況や利用可能な機能を確認し、必要に応じて別の集客窓口を案内することが大切です。
カーセンサーの一時停止で考える集客リスク
今回の停止は、カーセンサーだけに限った問題として考えるべきではありません。どのWebサービスにも、システム障害やメンテナンスなどによって利用できない時間が生じる可能性があります。
日頃から別の掲載先や自社ホームページを用意しておけば、1つのサービスが停止しても、別の窓口からお客様に在庫車を見てもらえます。
また、掲載先を分散することは、サービス停止への備えだけでなく、新しい購入希望者との接点を増やすことにもつながります。
掲載先を複数持つ4つのメリット
- 集客経路を確保できる:1つのサイトが停止しても、ほかの掲載先で在庫情報を公開できます。
- 新しいお客様に届く:サイトごとに利用者が異なるため、これまで接点のなかった購入希望者に見てもらう機会が増えます。
- 車両に合った販路を選べる:地元のお客様向け、全国の購入希望者向けなど、販売方法を使い分けられます。
- 広告効果を比較できる:掲載先ごとの問い合わせ状況を比較し、広告費や掲載内容を検討する材料にできます。
最初から多くのサイトに掲載する必要はありません。現在の掲載先に加えて、無料で利用できるサービスを1つ試すことから始める方法もあります。
販売店が今できる対策
今回のようなサービス停止に備え、まずは自店の在庫情報や問い合わせ窓口を確認しておきましょう。
- ほかの掲載先を確認する:現在利用している中古車情報サイトを整理し、1つのサービスに集客が集中していないか確認します。
- 自社ホームページを見直す:在庫情報や電話番号、問い合わせフォームが正しく掲載されているか確認します。
- 代替の問い合わせ窓口を案内する:店舗のホームページやSNSなどで、お客様が連絡できる方法を分かりやすく案内します。
- 在庫情報を最新の状態に保つ:複数サイトに掲載している場合は、価格変更や売約済み車両の掲載停止などに漏れがないか確認します。
なお、掲載先を増やすと、車両情報の登録・更新作業も増える場合があります。掲載先を増やすことだけでなく、在庫情報を正確に管理できる運用を考えることも重要です。
在庫車を掲載できる主なサービス
中古車の掲載先には、全国向けの中古車情報サイトのほか、地域密着型のサービスやオークション、自社ホームページなどがあります。
| サービス | 主な特徴・用途 |
|---|---|
| グーネット | 全国の中古車購入希望者に向けた情報掲載 |
| カーセンサー | 全国の中古車購入希望者に向けた情報掲載(10月17日から関連サービスを一時停止) |
| 車選びドットコム | 全国の中古車購入希望者に向けた情報掲載 |
| ジモティー | 地域の利用者に向けた情報掲載 |
| Yahoo!オークション | オークション形式での車両出品 |
| TCV(旧tradecarview) | 海外の購入希望者に向けた輸出用の情報掲載 |
| 自社ホームページ | 自店の在庫紹介や直接問い合わせの受付 |
各サービスの掲載条件や料金、利用できる機能は異なります。事業者による出品の可否や最新の利用条件を確認してください。
また、全国向けの中古車情報サイトと地域密着型のサービスでは、利用者層や車両の探し方も異なります。販売したい車両や自店の商圏に合わせて掲載先を選ぶことが大切です。
無料で掲載先を増やすなら「カージモ」
ここからは、当社・日本カーネット株式会社が提供するサービスをご紹介します。
「カージモ」は、購入希望者が現在地から近い販売店の在庫車を探せる中古車情報サイトです。2026年にベータ版として公開した新しいサービスで、掲載店舗や在庫車はまだ多くありません。
ベータ版期間中は、初期費用・月額利用料・車両掲載料・成約手数料がすべて無料です。掲載台数の上限もなく、現在利用している中古車情報サイトと併用できます。
距離や価格、ボディタイプから車両を検索でき、問い合わせは販売店に直接届きます。自社ホームページに在庫一覧を表示する機能もあります。
無料期間や利用条件など、詳しくは公式ページをご確認ください。
自社の集客窓口を持つなら「Car-X-WEB」
中古車情報サイトとは別に、自社ホームページを用意しておくことも集客経路の分散につながります。店舗情報や在庫車、問い合わせ先を掲載しておけば、特定の中古車情報サイトが停止した場合でも、自店の窓口を案内できます。
「Car-X-WEB」は、整備工場・車販店向けのホームページ作成サービスです。初期費用0円・月額500円(税込550円)で利用でき、専門知識がなくても文章や画像を編集できます。
お問い合わせフォームやSSLなどを標準搭載し、在庫車連携にも対応しています。作成から20日間は無料で確認でき、公開を申し込むまで料金はかかりません。
詳しいサービス内容や利用条件はCar-X-WEB公式サイトをご確認ください。
まとめ:掲載先を1つ増やすことから
今回のカーセンサーの一時停止は、中古車販売店にとって、特定のサービスに集客を依存するリスクを考えるきっかけとなりました。
中古車情報サイトは集客に役立つ一方、システム障害やサービス停止などによって、一時的に利用できなくなる可能性があります。
大切なのは、複数の集客経路を確保し、どれか1つが利用できなくなっても、お客様との接点を維持できる状態にしておくことです。
まずは現在の掲載先や問い合わせ経路を確認し、必要に応じて新しい掲載先や自社ホームページの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、掲載先を増やす際には、売約済み車両の掲載停止や価格変更など、在庫情報の更新漏れにも注意が必要です。自店の管理体制に合った方法で、無理なく販路を広げていきましょう。
参考サイト

